経営に行き詰った経営者、会社を更に成長させたいと考えている人事部長にお届けする教科書です。従来の人事の問題点、課題を踏まえて、不況の中で躍進できる人事をキーワードとしてお伝えしております。人事募集・採用・異動・評価・考課・教育・人事制度構築等どのような考えで企画し、運営してよいか、中々難しいテーマです。これから躍進したい企業の人事にはとても重要な内容であると確信しております。
2012年2月11日土曜日
■管理職要件Ⅵ (適材適所)
■管理職要件Ⅵ 部下の適材適所の配置及び育成
野球で例えると、全員4番バッターで揃えてもゲームには勝つとは限らない。足の速い出塁率の高いバッターを1番に据えて、塁にランナーをためたところで、一発が理想的。
また、全員のセンスや能力を無視して好みで打順を決めたら最悪の事態を招く。また、1番バーターとしてのセンスは天性のものがあったとして、4番バッターの役割を期待するのも酷なもの。非常に勿体無い。
組織も同じ理屈です。数字の苦手な人に8時間かけて作成させるより、得意な人に2時間で作成してもらったほうが組織としての効率的です。
頭を使うことが苦手な人は身体を使う。その時に、それぞれの個性に合わせて育成することが管理職の役割です。
頭を使うことが得意な人に、身体を使う仕事をさせて、動作が遅く、ミスが多く、叱ってばかりいてイライラするより、身体を動かすことを得意とする人に任せたほうが、イライラもなく、お互いに楽しく仕事ができ、かつ、仕事もはかどります。
こんなこと、あたりまえだよ。と言われますが、
意外とやっていないのです。
実は、部下本人も分かっていないケースがあるのです。適性がないにもかかわらず、一生懸命取り組むのですが、仕事ははかどらない。経験をつむとなおさら軌道修正が効かないのです。営業のセンスがあって経理のセンスがない人が、経理畑10年経験していたら、経理の仕事しか出来ないので、経理の専門家の道を進みます。しかし、本来不向きのジャンルなので、効率やセンスには期待できません。
これらの適性を見抜く眼を管理者は養い、適材適所で育てて組織のレベルを上げることを楽しくできる人は管理職を天職に出来る人です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
まだまだ続く管理職編です。お楽しみに^^
登録:
コメントの投稿 (Atom)
■一生懸命に隠された落とし穴
■仕事の仕方Ⅰ 一生懸命に隠された落とし穴 あなたの周りに、一生懸命を通り越して悲壮感漂う一生懸命に仕事に取り組んでいる人を見かけませんか? 例えば、朝から晩まで仕事??休憩も控えめに、資料作成。しかし、出来上がった資料はピントがずれていて、使えない。 また、クレー...
-
★人事評価の原点は経営者が従業員に対する感謝の表現手段 人が人を評価するキーワードは感情です。 どんなに優れた人事考課表を作成し、足並みを揃えようとしても、最終的には、経営者や人事考課者の感情が好意的でないと、従業員の能力や成果を正しく評価することは難しいものです。 し...
-
■求める人材基準(経営理念・方針に基づいての採用) 会社の組織を構成する上で、もっとも重要なことは、どんな人材で、この会社は構成するのかです。闇雲に、 好き嫌いやテストの成績が良いから採用するわけにはいきません。 会社が存続、発展する為に必要な人材の確保ですから、少なくても...
-
★企業内教育【導入ポイント】 驚くかもしれませんが、企業内研修を体系的に実施している企業は、意外と少ないようです。また、実施していたとしても、目的が不明確であったり、慣習的であったり、場当たり的であったりと、教育をしても利益増につながる教育になっていないのが実情です。更に、技...
0 件のコメント:
コメントを投稿