2012年2月4日土曜日

■人事制度Ⅲ(人事制度の本質)


★人事評価の原点は経営者が従業員に対する感謝の表現手段


人が人を評価するキーワードは感情です。どんなに優れた人事考課表を作成し、足並みを揃えようとしても、最終的には、経営者や人事考課者の感情が好意的でないと、従業員の能力や成果を正しく評価することは難しいものです。

しかし、もう一つの見方は、経営者が組織をどのようにしたいのか、が問われるのです。経営者の器量以上の組織を作ることはありえないからです。


組織のトップが、どのような組織にしたいとかとは、従業員にどのような行動をとり、どのような結果を作り出す人になって欲しいかです。

人事公課に公明正大を求めることはこの資本主義においては・・・いや、人間が作り出した組織には不可能なことなのです。所詮人間が作り出した資本主義の中で会社が存在しているのです。しかし、可能な限り、公平性、透明性を追求することが大事なのです。

よくよく、観察して見てください。世の中の不合理さを。何故、ES(従業員満足)をすることが、企業に体力があり、不況の中、従業員の底力が引き出されるからこそ、企業は生き残ることが出来ることなのに、従業員の足元を見た経営スタイルを取っているのかを。

従業員の我がままを増長させるのではなく、従業員に経営者は感謝してこそ、初めて、この不況下を生き残ることが出来るのです。

■経営者は従業員に感謝し
■親会社の従業員は子会社の従業員に感謝し
■管理職は部下に感謝し
■正社員は契約社員や派遣社員に感謝し
■政治家や公務員は住民に感謝することが

今の不況を唯一脱出することの出来る行為です。

そのため、社会形成の中で、もっとも影響力がある企業がそれに取り組むことが必要です。

その中で、人の部分の根幹をなしているのが人事であり、人事制度なのです。
その意識で、人事制度を構築することが重要になっているのです。




感謝を如何に表現できるかが人事制度です。


人には適材適所があり、役割があります。能力にも差があります。それを配置し、最大限に生かすには、育成と同時に、人事制度における評価制度と賃金体系がリンクする必要があるのです。



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