2012年2月11日土曜日

■管理職要件Ⅴ(情報伝達共有力)


■管理職要件Ⅴ 情報伝達共有力


 これは私の苦い経験で学んだことですが、私が総務グループのグループリーダーになった頃のことです。部課長会議などに参加して得た情報や、業務全体を見て、個々の担当者に仕事の指示した内容など、全体を把握し、情報を持っているのはグループ内では私だけでした。

その頃は、個々に指示を与え、全体の舵取りをして滞りなく業務が遂行していればよいと考えていました。あるとき、部下から、主語がないとか、何故その仕事をするのか、隣の人は何をしているのか知らないと、ヘルプが出来ないとか、やらされ感が蔓延していました。

その時、学んだことは、指示するときは何故・・・というその仕事の目的などをしっかりと理解させてから仕事の支持を出さないとミスが起きやすく、また、仕事の質が低いものになってしまうということです。
そして、全体が情報を共有しない組織全体がまとまりのないものになってしまうということです。


それはあたかも人間のようなもの


頭で考えたことを手や足が機能している場合はコップを持つと考えたら手が動き、歩こうと考えると足が動きます。しかし、頭ではお腹が痛いので薬を欲しいと思っても行動はお酒を飲んだり、暴飲暴食してしまうと身体はおかしくなります。

私は、その経験により、今ではホワイトボードが好きになり、ホワイトボードに必要な情報を上げて、時期や内容を書いて、優先順位を決め担当者を決め、仕事を進めるようになりました。
すると、全体のまとまりがとれ、生産性も向上しました。


このように組織を運営する管理職は情報伝達力のスキルが必要になってきます。


私の過去から今までに接してきた管理職でこのような進め方をしている人は残念ながら少数です。

○情報を自分を守るために部下に流さない人
○情報を流す重要さを知らず自分の中だけにしまっている人
○情報の整理が出来ず、全て自分で抱えてしまう人
○部下を物として捉え、俺だけ知っていればいいのだという人

など情報に無頓着な人が多いのが現状です。


しかし、成果を作り上げる管理職に共通していることは、情報に対する扱いが上手で、部下を巻き込むことに長けています。



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